黄色いベスト運動ヨーロッパに拡大か

BBCニュース

黄色いベスト運動と同様な運動がヨーロッパ各地に拡大している。

ガソリン税の値上げ反対に端を発したこの運動を日本では暴徒と呼んでいるけれど、新自由主義に反対する運動へと発展している。

期待を担って発足したマクロン政権の正体が大企業、富裕層ヘの減税と裏腹に年金の切下げなどの庶民ヘのさらなる負担を押し付けている。

ギリシャ、ベルギー、ドイツ、スウェーデン、オランダ、そしてEU離脱で混乱しているイギリスまで、SNSを通じて広まった。

解説者の大学教授は、ファシストや急進的左翼運動を生み出す危険性もあると言っている。

移民排斥政策に賛成のものも、反対の者も入り混じっているのだろう。

右翼も左翼もいっしょくたに新自由主義政策に痛め付けられてきた人々のエネルギーが噴出している。

 

良いリーダーが生まれなければ、危険と隣り合わせなのは確かだ。

 

彼らが反対しているのはエリートと言っているけれど、富裕層のことだ。

 

 

 

おりしも、富裕層の典型ルノーのCEOゴーンが逮捕され、フランス政府もルノーは守ってもゴーンは守りきれないだろう。

 

先のアメリ中間選挙での民主的社会主義者を自称するサンダースの後継者たちの活躍と当選。

この傾向とも呼応するものだと思う。

 

日本でも消費税値上げと大企業減税はセットで行われる。

 

しかし、おとなしい日本人はこのまま黙っているのだろうか。

これは、日本人が自らの手で政権を自分たちのものに取り返した成功体験がないことに起因する。

 

暴動が良いとは思わない。

日本の国会前抗議行動は整然と行われている。

安保法案反対も盛り上がったけれど、成功しなかった。

唯一の成功ヘの可能性はオール沖縄玉城デニーを圧勝させ、今も辺野古基地建設に反対し続けていることだ。

翁長前知事夫人は再び辺野古基地建設現場でマイクを手にした。

 

この混沌が終息しなければ、新しいリーダーが生まれ、組織化してゆくだろう。

ギリシャの財政危機から、こうした不満は高まっていた。

今、世界は歴史の転換点にさしかかっているのは確かだ。


Yellow Vests: Is the symbol spreading across Europe? - BBC News - YouTube