「黄色いベスト」初の全国会議

日本の主要メディアは 黄色いベスト運動=暴徒

27日にマクロン大統領支持者が「赤いスカーフ」運動を結成し、1万人がパリでデモに参加 という報道が主なのだけれど、もう少し掘り下げて考える必要がある。

前回ブログに書いた時から状況が変化した

 

以下は某紙パリ特派員の報告である。

 

「黄色いベスト」運動は27日までの2日間に東部ムーズ県で初の全国会議を開催した。 400人の活動家が経験を交流し、今後の方向性を話し合った。

「黄色いベスト」運動は自然発生的なものなので、さまざまな思想信条を持つ人たちの集合体のため、不一致点も多い。

討論の結果、代表を置かないことにした。 27日にアピールが採択され、「高価で不安定で貧しい生活に反対し」「尊厳ある生活を求める」とし、「富を分かち合い」「格差社会を解消しよう」具体的には「賃金や年金の即時引き上げ、居住・医療・教育の無条件の権利、すべての人の無償の公共サービス」などを要求した。

 

また、一部の過激派の破壊行動を口実に治安部隊のゴム弾発砲、大量拘束に抗議している。

 

「黄色いベスト」運動がフランスのEU脱退に向かうのではないか、という懸念材料もある。

 

富裕層による富の独占、金持ち優遇税制による格差社会に庶民が苦しめられているという構図は多くの国に共通している。

 

今後も「黄色いベスト」運動から目を離すことはできない。