ニッサン社員はゴーンが嫌い

カルロス・ゴーン逮捕の直後に、知り合いのニッサン社員からメールが来た。
「ヤッター、逮捕。さよならゴーン」
社員のなかでもゴーンはお荷物になっていたようだ。

朝日新聞によると「有価証券報告書にゴーンの収入を低く書いてくれとゴーンが言っている」というケリーのメールを特捜が押さえている、との情報があり、これでゴーンの逮捕に納得がいく。

有価証券報告書はゴーンが書いたわけではないので、ゴーンの指示が明確でなければ、発行人のニッサンに責任があることで、なんとも理解しにくい逮捕だった。

フランス政府も株主となっているルノーの最高責任者ゴーンの逮捕は国際関係にも影響を与えることだから、一企業の判断でできることなのか?という疑問が残る。

トランプ大統領マクロン仏大統領の「偏狭な愛国心」発言に激怒しているそうだ。
フランス憎し、フランスはずしのアメリカの意図を汲んで、とかく問題行動の多いゴーンをターゲットに政府の後押しはなかったのだろうか?

これは今現在では憶測に過ぎないが、ゴーン逮捕は日仏関係にとって非常にリスキーなことだ。
それを補って余りあることがなければ、ホリエモンやら村上ファンド事件のような日本国内に留まる問題ではないから、ことを起こすのには国際的利害関係で、余程勝算があってのことだろう、余程見返りの多いことなのだろうと思わざるをえない。

ゴーン逮捕がどのような波紋を広げてゆくのかは、今後を見守りたい。