句会あれこれ

俳句をやるなら、句会に参加した方がいい。
ほかの参加者の作品から「こんな視点で作句したらいいんだと学べる」「ボキャブラリーも増える」「主宰の批評から、俳句のknow-howや約束事が勉強できる」
私が一つの結社とサークルの句会にそれぞれ数年参加した感想だ。

もしあなたが比較的若くて、俳句の世界で名を上げようと考えているのなら、どこかの句会に属している方がよい。

主宰の指導にカチンとくることがあったにせよ、それを超える魅力が結社にあれば続けるべきだ。
どうしても「違うな」と思えば結社を移ればよいし、実力がついたら新しい結社を自分で作ればよい。

趣味で俳句を作っている場合、句会をやめても、俳句誌やら俳句大会に応募しながら楽しんだって良いと思う。

主宰はよいけれど、人間関係が煩わしいという人は、俳句誌やらNHK俳句などで勉強するもよし、通信講座などで添削してもらったってよい。ただ気をつけなくてはいけないのは、添削者が毎回変わるので、写実主義一辺倒の方の次は平安朝の雅な俳風を評価するけれど、次は『今』を大事にして、「道具だてが古い」と言われたりで、混乱することだ。

句会では、天地人とか一席二席三席などを主宰が選ぶし、参加者が数点選んで点を多くもらう場合もある。
それが主宰の評価と著しく違っていたりするのも、興味深い。
参加者の点が集まりやすいのは、類句が多くて親しみのある句の場合が多いので、主宰との評価が異なるのだ。

ただ、主宰は初めて参加した方には励ます意味で評価が高くなったり、後継者と目している人の評価も甘くなったりするのは、人間のやることだから致し方ない。

私は、二番目の先生には評価していただいたのだけれど、会の責任者やら人間関係に疲れてやめてしまった。

それから、この年で人に評価されるのは嫌だなと思う人もいるだろう。

どこかの大会に応募するとなると未発表のものでなくてはいけないから、句会のほかに多作でないといけない。

まずは、句会に参加なさることをおすすめしますが、その後はご自分の目指す方向から考えればよいでしょう。

句会はお金がかかることもお忘れなく。新年会、遠方への泊りがけの吟行、階級が上がれば会費も上がるところもあるでしょう。

以上は、素人四流五流の趣味俳句という人間(佳作止まり)のたわごとですので、あとはご自分に合った道をお選び下さい。

なお、ネットで発表した作品は多くの場合「未発表」となりませんので、お気をつけ下さい。