大坂なおみ来季へ期待

夢だったWTAファイナルの棄権はなおみ選手に手痛い経験だっただろう。

でも、学んだことも多いはず。

 

全米OPでは無名だったなおみ選手の強力なサーブとフォアハンドに対戦相手は振り回された。

その結果の優勝だった。

 

上位の選手ともなれば、なおみ選手のスタイルと攻略法を徹底研究したはずだ。

強打のフォアハンドが使えないように、ミスを誘って第一サーブが上手くいかないよう焦らせる、とか。

 

なおみ選手が言うように「がまんが足りない」という問題ではない。

彼女自身も相手選手の弱点を誘い、自分の得意な方向に試合展開を導く研究と練習が必要だろう。

 

彼女のピュアな性格と経験不足は紙一重だ。

ピュアな部分を大事にしながら、老練さを身につけることを期待している。

 

オンコートコーチングの際、サーシャコーチに甘えている様子が見られた。

これは、彼女の自信のなさの裏返しだろう。

 

コートでの振る舞いも感情の制御が効いていないようだった。

 

今季、ランクを急速に駆け上がったため、調整ができていないことを露呈してしまった感がある。

しかし、スタッフの適切なアドバイスやスケジュール調整、なおみ選手自身の気付きによって、きっと来季はさらに大きな成長が期待できるだろう。

 

ウォズニアッキ選手のリュマチ宣言には、驚きもし、適切な治療を願うばかりだが、諸先輩の血のにじむような努力から学ぶことも多いだろう。