ニッサン社員はゴーンが嫌い
カルロス・ゴーン逮捕の直後に、知り合いのニッサン社員からメールが来た。
「ヤッター、逮捕。さよならゴーン」
社員のなかでもゴーンはお荷物になっていたようだ。
朝日新聞によると「有価証券報告書にゴーンの収入を低く書いてくれとゴーンが言っている」というケリーのメールを特捜が押さえている、との情報があり、これでゴーンの逮捕に納得がいく。
有価証券報告書はゴーンが書いたわけではないので、ゴーンの指示が明確でなければ、発行人のニッサンに責任があることで、なんとも理解しにくい逮捕だった。
フランス政府も株主となっているルノーの最高責任者ゴーンの逮捕は国際関係にも影響を与えることだから、一企業の判断でできることなのか?という疑問が残る。
トランプ大統領がマクロン仏大統領の「偏狭な愛国心」発言に激怒しているそうだ。
フランス憎し、フランスはずしのアメリカの意図を汲んで、とかく問題行動の多いゴーンをターゲットに政府の後押しはなかったのだろうか?
これは今現在では憶測に過ぎないが、ゴーン逮捕は日仏関係にとって非常にリスキーなことだ。
それを補って余りあることがなければ、ホリエモンやら村上ファンド事件のような日本国内に留まる問題ではないから、ことを起こすのには国際的利害関係で、余程勝算があってのことだろう、余程見返りの多いことなのだろうと思わざるをえない。
ゴーン逮捕がどのような波紋を広げてゆくのかは、今後を見守りたい。
国民民主党はどこへ行く
安倍晋三は憲法改悪を諦めてはいないようだ。
国民が憲法九条に注目しているあいだに、『緊急事態法』を制定し、大災害時や国家の安全保障に危惧があった場合、権力を首相に集中させるという一種の首相によるクーデター状態を作り出すというきわめて危険な構想である。
これは文字通りのファシズムに道を開くものである。
平和主義を一応は掲げている公明党の創価学会員のなかに今の安倍政権びったりの路線に乗って来ない人々が増えてきたと言われる。
沖縄の知事選では、婦人部が動かなかったと言われている。
公明党が創価学会員の状態を見て、憲法改悪に加担しない可能性も出てきた。
そこで、目をつけたのが国民民主党だ。
11月6日に「市民と野党の共闘」を推進する「市民連合」の山口二郎氏が国民民主党を訪れ、玉木党首らと「統一候補の実現に最大限努力しよう」と確認しあった。
その同じ晩、増子輝彦幹事長代行と小宮山泰子衆議院議員が自民党の林幹雄、金田勝年両幹事長代と安倍晋三首相の最側近・稲田朋美総裁特別補佐とすき焼き会食を行った。
安倍総理も偶然通りがかったように合流する予定だったが、これはなかった。
二階氏の参加は不透明。
10月末に玉木党首の「CM規制を制定するなら、憲法論議に乗ってもよい」という発言が伏線となっているようだ。
同じ日にこうもりのように、右と左に色目を使う政党を信用できるだろうか?
米中間選挙〜おっさん政治の終焉
米中間選挙に関しては「トランプは勝利した」「上院下院のねじれ」「アメリカのさらなる分断」といった論調があふれている。
しかし、どう考えてもトランプは負けてた。
上院は三分の一の改選で、共和党は今までの貯金があるから、たった9議席取るだけで過半数を制することができた。
共和党は 42+9→51
民主党は 23+22→45
民主党は222
数字だけを見れば明らかにトランプの負けなのに、なぜトランプ勝利の報道が駆けめぐるのだろう。
日本政府にとってトランプが歓迎すべき人材なのか?
新聞記者、評論家によほど見る目がないのか?
様々な論者の意見を聞いてみたが、平野貞夫(元自由党参議院議員)の意見が最も納得がいくものだつた。
「この選挙で私は、民主主義の息吹を感じて希望を持ちました。
多くの女性、若者が投票し、女性議員の増加、サンダースの後継者たちの活躍など。
ただ、民主党自身が分裂しています。
軍産複合体のような連中と生活者の立場からの人々。
女性は基本的に戦争を嫌います。日本には、片山とか稲田とか戦争好きな女性がいるけれど。
こうした人々がアメリカをどう変えてゆくかですよね、興味深いのは」
と言っていた。
同席していた鈴木哲夫(政治ジャーナリスト)
「ねじれが悪いと私は思いませんよ。
国民が選んだものであり、法案を決めるのに時間が掛かるだろうが、バランスを求める国民の要望なんですから」と言っていた。
「トランプ風おっさん政治は終わったということですな」平野
最近、保守本流を自認する人とリベラル野党の意見が重なることが多い。
これは、興味深いことだ。
詳しくはyoutube
"米中間選挙/臨時国会 他 永田町フ〜ゥン録 2018.11.9収録"
をご覧下さい。
句会あれこれ
俳句をやるなら、句会に参加した方がいい。
ほかの参加者の作品から「こんな視点で作句したらいいんだと学べる」「ボキャブラリーも増える」「主宰の批評から、俳句のknow-howや約束事が勉強できる」
私が一つの結社とサークルの句会にそれぞれ数年参加した感想だ。
もしあなたが比較的若くて、俳句の世界で名を上げようと考えているのなら、どこかの句会に属している方がよい。
主宰の指導にカチンとくることがあったにせよ、それを超える魅力が結社にあれば続けるべきだ。
どうしても「違うな」と思えば結社を移ればよいし、実力がついたら新しい結社を自分で作ればよい。
趣味で俳句を作っている場合、句会をやめても、俳句誌やら俳句大会に応募しながら楽しんだって良いと思う。
主宰はよいけれど、人間関係が煩わしいという人は、俳句誌やらNHK俳句などで勉強するもよし、通信講座などで添削してもらったってよい。ただ気をつけなくてはいけないのは、添削者が毎回変わるので、写実主義一辺倒の方の次は平安朝の雅な俳風を評価するけれど、次は『今』を大事にして、「道具だてが古い」と言われたりで、混乱することだ。
句会では、天地人とか一席二席三席などを主宰が選ぶし、参加者が数点選んで点を多くもらう場合もある。
それが主宰の評価と著しく違っていたりするのも、興味深い。
参加者の点が集まりやすいのは、類句が多くて親しみのある句の場合が多いので、主宰との評価が異なるのだ。
ただ、主宰は初めて参加した方には励ます意味で評価が高くなったり、後継者と目している人の評価も甘くなったりするのは、人間のやることだから致し方ない。
私は、二番目の先生には評価していただいたのだけれど、会の責任者やら人間関係に疲れてやめてしまった。
それから、この年で人に評価されるのは嫌だなと思う人もいるだろう。
どこかの大会に応募するとなると未発表のものでなくてはいけないから、句会のほかに多作でないといけない。
まずは、句会に参加なさることをおすすめしますが、その後はご自分の目指す方向から考えればよいでしょう。
句会はお金がかかることもお忘れなく。新年会、遠方への泊りがけの吟行、階級が上がれば会費も上がるところもあるでしょう。
以上は、素人四流五流の趣味俳句という人間(佳作止まり)のたわごとですので、あとはご自分に合った道をお選び下さい。
なお、ネットで発表した作品は多くの場合「未発表」となりませんので、お気をつけ下さい。
ヴァイオリンレッスンもそろそろ限界
俳句のほかに私の趣味はヴァイオリン演奏。
なんだか随分入れ込んだなと思う。
ヤマハ大人のバイオリンで始めて、長いことやっている。
先生のなかには「あなたは上達する必要がありません」なんて年寄りに失礼なことを言った人もいるけれど、今の先生は私の演奏を聞いて「もう一度、復習しましょう」と二年くらいかけて教本1からやり直した。
「上達するんですから」といつも励ましてくれた、とても良い先生。
パッフェルヴェルのカノンやら、ヴィヴァルディの調和の霊感を経て、現在「カルメンメドレー」
前奏曲の部分は変ロ長調、第一ポジションから第四ポジションまで。
その後も調が変わって闘牛士やら、ハバネラへ。
まだ2回目なのだけれど、先生は
「ポジション移動に時間がかかりすぎるからリズムが崩れる。特に弦が変わる時。それから、スラーの間違えが多い」と厳しいお言葉。フラット3つはヴァイオリンでは慣れていないし。
自分の欠点には気がつきにくいので、今日は先生に指摘してもらうのが目的だったけれど、この年でがんばっているから先生も鍛えたいと思っているのだろう。
このところ、引越しをして主治医が変わった。毎朝、血圧を測らなければならなくなったのだけれど、測りだしたら、どんどん数値が上がって安定剤を飲むと下がる。
もはや、心身に負担のかかることは無理になってきたようだ。
数値だけみて、降圧剤を処方されたら恐ろしい。とりあえず、安定剤を毎日飲むように処方してもらいたい。
しかし、70歳まではヴァイオリンを続けること、ビブラートまでは行きたい、という目標を今、投げだしたら後悔するだろう。
明日はとりあえず、カルメンメドレー(サラサーテのカルメン幻想曲とは違います、もちろん)をヤマハのアプリからダウンロードしてマイクに落とし、テンポを下げて練習しよう。
しゃかりきにならずに。
これが終われば、多分教本3に戻ってビブラートだろう。
70歳まであと一年半。
明日は、リラックスのためにマッサージにゆくつもり。
血圧コントロールの方が大事になってきたから。
参考のため、シュロモミンツのバイオリン、ズービンメータ指揮、ウイーンフィル
「カルメン幻想曲」をお聞き下さい。