国民民主党はどこへ行く

安倍晋三憲法改悪を諦めてはいないようだ。
国民が憲法九条に注目しているあいだに、『緊急事態法』を制定し、大災害時や国家の安全保障に危惧があった場合、権力を首相に集中させるという一種の首相によるクーデター状態を作り出すというきわめて危険な構想である。
これは文字通りのファシズムに道を開くものである。

平和主義を一応は掲げている公明党創価学会員のなかに今の安倍政権びったりの路線に乗って来ない人々が増えてきたと言われる。
沖縄の知事選では、婦人部が動かなかったと言われている。

公明党創価学会員の状態を見て、憲法改悪に加担しない可能性も出てきた。

そこで、目をつけたのが国民民主党だ。

11月6日に「市民と野党の共闘」を推進する「市民連合」の山口二郎氏が国民民主党を訪れ、玉木党首らと「統一候補の実現に最大限努力しよう」と確認しあった。

その同じ晩、増子輝彦幹事長代行と小宮山泰子衆議院議員自民党の林幹雄、金田勝年両幹事長代と安倍晋三首相の最側近・稲田朋美総裁特別補佐とすき焼き会食を行った。

安倍総理も偶然通りがかったように合流する予定だったが、これはなかった。
二階氏の参加は不透明。

10月末に玉木党首の「CM規制を制定するなら、憲法論議に乗ってもよい」という発言が伏線となっているようだ。

同じ日にこうもりのように、右と左に色目を使う政党を信用できるだろうか?

確かに国民民主党を抱き込めば公明党の協力の代替になり、数合わせには今のところ十分だし、強行採決を避けることができる。

だが、このような政党と組んだ憲法論議をまともに取りあうほど国民はなめられているのだろうか?