玉城デニー新知事おめでとう〜イデオロギーからアイデンティティへ

なんだか憂うつな毎日に明るい希望を与えてくれたのは、大坂なおみ選手の活躍とお人柄、それにもまして、玉城デニー新知事の誕生だ。

 

友人は沖縄まで選挙運動の手伝いに行った。

わたしは悶々としているだけだった。

今回の勝利の分析など専門家がやっているだろうけれど、多少感想を述べて次につなげたい。

①翁長雄志前知事の身を削るような沖縄への思い、身体は失くなっても思いは数倍になって残った。

翁長さんとのインタビューを放送できなかったという事情があったそうで、ラジオ番組で読み上げていた。

「教科書問題の際、沖縄戦に軍の関与がなかったようなことを書かれ、ひどく怒りが湧き上がったけれど、それにも増して、東京の中心で私たちが声を上げているのに無関心な人びとに落胆しました。それが私を変えたのだと思います」と述べていた。

その変化が一部の経済人の離反を生み、政府は「勝機はわれにあり」と思ったのだろう。

しかし、ロシア疑惑セックススキャンダルにまみれたトランプ政権に金魚の糞のようについてゆく日本政府と翁長知事では真剣さに雲泥の差があった。

 

玉城デニーは沖縄の歴史を負っているかのような生い立ちだ。

安室奈美恵のように。

そして、沖縄の文化、それは嬉しい時思わずカーチャーシーを踊ってしまう島人の文化とアメリカの戦後の文化がないまぜになったものだ。

私たちやまとんちゅが「安倍政権を終わらせるために、玉城デニーに勝利を」なんて叫ばなくてホントに良かったと思う。

基地問題は沖縄の問題ではなく、日本全体の問題だからだ。

沖縄の苦悩を受け止めたうえで、自分自身の問題として捉える、ことが必要だからだ。

 

③ラインの活用は成功だった。

玉城デニーからのお便りがピンポイントで届く。それにツイッターに比べて何倍もの情報を届けることができる。

 

④進次郎の魅力は褪せた。

総裁選の姑息な駆け引きは、老練な政治家の計算高さが見え隠れし、若者らしい清新さを見受けることはできなかった!

これで、安倍新内閣で重要ポストにつけば、斎藤前農水大臣の方が潔く見えてくる。

知り合いのおばさまで進次郎ファンがいたけれど、今頃どうしているのやら?

自民党にスターもいなくなった。

 

デニーには、知事として中央からの圧力にさらされることになるだろう。

その時こそ、やまとんちゅの出番だ。

デニーを支えよう。

 

⑥世界、特に東アジアを見れば対話がドンパチより有効な手段になっているのは明らかだ。軍事費にお金を掛けるより、平和安全にシフトすべき時だ。

私は、社会保障同様、第一次産業農林水産業の発展にお金を注ぐべきだと思っている。国内産業を自動車会社のために売り渡すべきではない。

 

イデオロギーよりアイデンティティを、という言葉を訊けば、ある政党のことが思い浮かぶ。政策は、日本のアイデンティティを一番守っていると思うが、党運営など改善すべき点は多い。そのことを国民に知ってもらうためにも脱皮すべき課題は山積みだ。