大原麗子 少し愛してなが〜く愛して

 

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大原麗子 少し愛して、なが~く愛して CM3連発 - YouTube

大原麗子はコケティッシュで可愛い女優さんだなと思っていたけれど、興味を持ったのは、彼女の孤独死とその前に大事な友人たちに深夜電話をして悪態をついていたというエピソードを知ってからだ。

 

彼女が亡くなる少し前に、渡瀬恒彦と共演した2時間ドラマの再放送を見たことがある。

やけにソフトフォーカスが強くて、大原麗子の体調があまり良くないことが感じられた。

後に渡瀬恒彦が自分のシリーズに彼女を呼んだと知った。

 

その渡瀬恒彦も物故者となってしまった。

 

悪態をつきながら、この世を呪い、ひとりで死んでゆくなんて、気の毒だとは思うけれど、人間の人生の終わり方の原型のような気がした。

 

あの美人で可愛い大原麗子との落差はどこにあるのだろ?

 

遅まきながら、前田忠明著『炎のごとく』(青志社刊)を読んだ。

 

大原麗子は六本木の「野獣会』に入っていたけれど、裕福な家庭の出身ではなかったこと。お母さんは元教員で「お母さんに楽をさせたい」というのが彼女の終生変わらぬ思いだったこと。

お父さんの女癖の悪さとDVで逃げるように離婚し、苦労したお母さん❢

 

小柄な身体で仕事をやり過ぎたこと。

渡瀬恒彦と離婚したが、その後もずっと好きだったこと。

柔らかい微笑みに隠された、数々の病。

特に29才の時に発症したギランバレー症候群には亡くなるまで悩まされたこと。

 

がんばりすぎたね、麗子さん

私はあなたが愛おしい

渡瀬恒彦は私も大好きな俳優でした。

 

そして、浅丘ルリ子の心の広さにも感銘を受ける。

悪態をつかれながらも、弔辞を述べ、最近では別れた元夫、石坂浩二と『やすらぎの郷』で共演している。

 

遅ればせながら、ご冥福をお祈りします。

渡瀬恒彦さんのご冥福も。